商品が生み出されるまで

優しさのかたまり

「テキスタイルで作るのだから、布の柔らかさを感じる事ができるものを作りたい。」そのひと言を彼から聞いた時に、きっとおもしろい作品になると感じました。オリジナルのテキスタイルに包まれた柔らかい時計が完成しました。見た目の柔らかさだけでなく、触覚的にも柔らかい不思議な作品です。
テキスタイルはシルクスクリーンという手法を使って一点一点手作業で染めています。デザインが決まったら、版を作ります。染料を用意して、作業スタートです。今回は何色か使っているので、それぞれの色ごとに刷っていきます。力加減の調節とバランスが必要な作業で、上手く染めるには、もちろん技術が必要です。
普段はシルクスクリーンで平面的な作品を制作していますが、今回は新たな挑戦として、テキスタイルを加工してプロダクトを制作しました。一つずつ丁寧に作られた時計は、彼の優しい人柄が詰まった温かい作品です。